初めての大腸内視鏡検査|大腸憩室炎で3週間入院した私が体験したリアルな話

2月の寒い季節、週末から続くお腹の痛みを「まあ、なんとかなるだろう」と我慢していたら——気づいたら病院のベッドの上で点滴を打っていた。そんな苦い経験から始まった、私の大腸憩室炎との闘いの話を書いていこうと思います。

退院後に受けた初めての大腸内視鏡検査が、これまたドラマチックだったんです(笑)。痛みでもがいたり、スコープが赤ちゃん用に変わったり……。これからカメラを受ける方の参考になればと思い、包み隠さずレポートします。


大腸憩室炎と腹膜炎を併発、2月の寒い冬に3週間の入院

2月10日、寒さが本格的な時期のことです。週末から腹部に痛みを感じていたものの、「そのうち治るだろう」と土日をなんとかやり過ごしました。

ところが痛みは一向に引かず、夜も眠れないほどになってしまい、ようやく観念して近くの胃腸科を受診。先生がすぐに異変を察知して紹介状を書いてくれ、大きな市民病院で再度診てもらった結果——大腸憩室炎+腹膜炎の併発という診断が下りました。

「週末の我慢」が命取りになりかねなかった、と今でも背筋が冷たくなります。

そもそも大腸憩室炎ってどんな病気?

大腸の壁の一部が袋状に飛び出した「憩室」に、便や細菌が入り込んで炎症を起こす病気です。憩室に菌や糞便が溜まると局所に感染が生じ、腸穿孔や膿瘍形成などを引き起こすこともあります。

40歳以下の人でもおよそ5人に1人が憩室を持っているとされており、加齢とともに増えることから、意外と多くの方が無自覚のうちに抱えている状態です。私も入院するまでまったく知りませんでした。

腹膜炎まで併発してしまうと話は別で、絶食・点滴・安静の日々がひたすら続きます。結局3週間入院して、ようやく退院できた時は体も心もボロボロでした。

退院後に待っていた大腸内視鏡検査、これが想像以上だった

急性炎症期には内視鏡を避けるのが原則ですが、炎症が落ち着いた後に実施する大腸カメラ検査は、憩室の状況確認に加え、大腸がんなど他疾患の除外に極めて重要です。

退院後、主治医から「まず大腸カメラを受けてください」と言われました。いよいよ人生初の大腸内視鏡検査です。

いざ検査台へ……衝撃の激痛と声が出る瞬間

横向きに寝て、スコープが肛門から入れられた瞬間——思わず声を上げてしまいました。

痛みというより、内側をぐいぐいこじ開けられるような、経験したことのない感覚。隣にいた看護師さんが背中をさすってくれたのですが、それどころじゃない!というレベルでした。

スコープ交換&担当医チェンジという異例の展開

もがき続けた結果、担当の研修医の先生がベテランの先生に交代。さらになんと、通常サイズのスコープから赤ちゃん用に使うほど細いスコープへの交換という展開になりました。

後で聞いたのですが、「病み上がりで腸が硬くなっていたため、スコープを通しにくかった」とのこと。大腸内視鏡検査では、腸を不必要に伸展させることなくスムーズな検査を行うためには、高度な挿入技術が求められます。まさに自分がそのシビアなケースだったわけです。

細いスコープに変え、ベテランの先生の手で、なんとか胃の入り口まで通すことに成功。検査終了後はぐったりして、しばらく動けませんでした……。

大腸内視鏡検査の後に考えた「腸活」のこと

この経験をきっかけに、腸の健康について真剣に向き合うようになりました。

大腸憩室炎は再発リスクがあり、最初の発作の後、患者の約3分の1が再発するとされています。炎症の急性期が解消した後は、食物繊維を積極的に摂る高繊維食が推奨されており、長期的な食物繊維の補給が再発率を低下させる可能性を示す研究もあります。

「再発率3分の1」という数字は、入院を経験した身には十分すぎるほどの動機になりました。あの3週間は二度と繰り返したくない。そう決めて、退院後から少しずつ生活を変えていきました。

私が続けている腸活習慣5つ

①腹巻きで腸を冷やさない
冷えは腸の大敵。2月の入院だったこともあり、寒さが腸へのダメージを助長していたのかもと反省しました。それ以来、季節を問わず腹巻きが手放せなくなっています。

②「まごわやさしい」を意識した食事
「ま(豆)・ご(ごま)・わ(わかめ)・や(野菜)・さ(魚)・し(しいたけ)・い(いも)」を日々の食事に取り入れる和食の知恵です。食物繊維が自然と摂れて、腸内環境が整いやすくなりました。

③お菓子・菓子パン・甘いジュースを控える
腸に余計な刺激を与えないために、間食や甘い飲み物はできるだけ減らしました。完全にゼロにするのは難しいですが、「意識して控える」だけでも体の調子がかなり変わってきます。

④体重計に毎日乗って体重管理
体重の変化は腸の調子のバロメーターでもあります。毎朝乗るだけなので続けやすく、食べすぎや体調変化の早期察知にも役立っています。

⑤整腸剤を毎日飲む
サプリや薬に頼りすぎるのも良くないとわかりつつ、整腸剤だけは毎日欠かさず飲んでいます。腸内細菌のバランスを保つための、自分なりのルーティンです。

まとめ|地獄の初カメラから数年後、私は麻酔をかけて再び検査台に上がった

スコープ交換あり、担当医チェンジあり、声出しありの波乱万丈な初カメラ体験。正直、「もう二度と受けたくない」と思いました。

でも——。

米国・欧州のガイドラインでも、大腸憩室炎のあとに大腸内視鏡検査を定期的に受けることが推奨されています。腸の状態を定期チェックする必要性は頭でわかっていても、あの痛みがフラッシュバックして、なかなか予約する気になれなかったのが正直なところです。

それでも数年後、私は再び検査台に上がりました。

違ったのは、今度は麻酔(鎮静剤)ありだったこと。

あの激痛の記憶を持ったまま、麻酔をかけて受けた大腸内視鏡検査は、初回とはまったく別物の体験でした。その話は次の記事で詳しく書いていきます。「初回が怖かった」「でも受けなきゃいけない」と感じている方にこそ読んでほしい内容です。

コメント